ギターを買う時はネックに注意!!

こんにちは。

今回はギターを購入するにあたって気をつけたいポイントをいくつか紹介したいと思います。

ギター選びは人それぞれの「好み」の部分も大きく

ある人にとっての「欠点」が、ある人にとっては逆に「長所」となったりするものなので

ここでは本当に最低限、知っておきたい

「ここのチョイス間違っちゃうとちょっとキツイよ」

「おい、後戻りできへんぞ」

的な重要な点のみを紹介します。

もし万が一、あまり好ましくない状態の楽器を買ってしまっても

大抵の不具合は調整(リペア/メンテナンス)でなんとかなります。

調整しだいでは、良くない、どころか、最高に素晴らしい楽器に化けたりもします。

調整の威力をナメてはいけませぬ^^

しかしそれでも中には

「これは、、調整しても、ちょっと厳しいぞ、、、」

「調整は出来るけどもう1本ギター買えるくらいお金かかっちゃうよ」

的な楽器も存在するので、そこにさえ気をつければ、健やかなギターライフを送れると思います^^

ネックの状態 トラスロッドとは?

まず一番肝心なのはネックです。

ネックさえしっかりしていれば、あとは大抵なんとかなります。

ネックのトラブルで最も多いのが、ネックが反っている。

これはあまり良くありません。

ネックが曲がっている状態ですね。

大抵は弦の張力に引っ張られて、起き上がるように曲がっている(順ゾリ)場合が多いです。

しかし、うっすら(ほんとにうっすら)微妙に順ゾリしてくらいのほうが、ギターが豊かに鳴る場合も多いので

そこまで完全なるストレートにこだわらなくても大丈夫です。

もし仮にネックが軽く反っていても

大抵のギターのネックの中には「トラスロッド」と呼ばれる反りを修正するための鉄の棒が入っているので

それを時計回りに回すことで簡単に治せます(一度に回すのは最大45度くらいにしておきましょう)。

neck04.jpg

トラスロッドがボディ側から調整できるネックもありますが、その場合でも時計回りに回します。

ただ、覚えておきたいことは、トラスロッドには限界があります

何度もネックが反ってしまい、何度もトラスロッドを回していると

だんだん固くて回しにくくなっていき、やがて「ここでおしまい」の限界がやってきます。

そうなるともうトラスロッドでは調整が効きません。

新品のギターを買う場合は、トラスロッドはかなり余裕があるので

多少のネックの反りは気にしなくても大丈夫です。

音や見た目が大好きなら買っちゃって大丈夫♪

ただ、中古ビンテージとなると

現状のネックの反りよりも、このトラスロッドの「残り」がどれくらいあるか、がとても重要です。

トラスロッドが限界、あるいは、限界が近い場合、良心的な店は、価格がかなり安く設定されています。

「これ以上反ったら治せないからお安くしますよ」ということですね。

そのリスクを受け入れられるなら安く買うことができます。

悪い店はこっそり黙ってたりもするので、かならず確認したいポイントです(笑)

ネックの反りよりも深刻な、ネックの起き、とは?

さて、ネックの反りはトラスロッドである程度治せることはお分かりいただけたと思いますが

ネックの反りよりも深刻かつ慎重に見極めたいのは、ネックの起き、です。

ネックの反りは、ネックが「曲がっている」状態ですが

ネックの起きは、ネックがまっすぐストレートなまま、起き上がっている状態です。

これはトラスロッドでは治せません。

この場合はネックをはずして指板を削ったり、ネック角度を変えて、リセット(再接着)するしかありません。

こうなるとけっこうな作業で、修理代もかなりかかってしまいます。

そり.png

ネックが起きていると、弦高が高くなる場合が多いので

弦高が高くて弾きづらいな、と感じた場合は確認してみると良いでしょう。

この他にも、ネックには「ねじれ」という現象があります。

これは弦の太い6弦側だけが、強い張力に引っ張られて反っていて、1弦側は真っ直ぐ、という状態です。

この場合は指板を削り、平にすることで修正したりします。

あと、意外に気が付きにくいネックトラブルの事例で

ネックが柔らかくなってしまっていて(トラスロッドと木が圧着していない?)

弦をゆるめるとネックが大きく動く、という個体がたまにあります。

私の実体験ですが

弦を強く張ったまま、長い間、ケースにしまい込んでいて、それでもネックは反らなかった。

しかし弦を緩めたとたん、逆ぞり方向にネックが大きく動いて、ネック付け根の塗装がバリバリっ!と割れたことがありました(怖)

この事例は、かなり稀ですが、トラスロッドを強く絞めている12弦ギターなどにたまにあります。

なので念には念を入れるなら、試奏した後、購入前に一度弦を緩めてネックの動きをチェックしてみると良いと思います。

そんなこんなで、他の箇所に比べて、ネックのトラブルは色々と大変なのです。

そんなの自分で見極められるか心配。。。

と思われた方は、とりあえず

「弦高はどのくらいですか?(6弦側2.1mm~2.8mm 1弦側1.2mm~2mm程度が理想的目安)」

「ネックは反ってないですか?」

「ネックは起きてないですか?」

「トラスロッドの余裕はありますか?」

この辺のキーワードで、店員さんに確認してみると良いと思います。

オークションなどでギターを購入する時も、出品者にネック関連の質問はした方が良いですネ。

それではまた次回!!

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